ロングセラーの理由~柄とパーツのお話

「うちの子」たちの不思議な力

製品を支える大事な要素「柄」と「パーツ」についてのお話です。

まずご紹介したいのが、A.Y.Judieの看板猫・看板犬とも言える、「おすわりネコ」と「なかよしワンコ」の柄。様々な種類の猫と犬が1列に並び、なんとも言えない表情でこちらを見ている柄です。「おすわりネコ」との出会いは2013年。A.Y.Judieのお客様に似合うような、子供っぽく見えない雑貨の柄を探していましたが、しっくりくるものはありませんでした。そんな中、生地メーカーさんの展示会で彼ら(猫柄)と出会った時は「まさにこれだ!」と思い、すぐにパスケースにして発売しました。
そんな経緯でしたので、猫柄は当社のオリジナルではありません。当初は他のメーカーさんにも採用され、別のアイテムに形を変えて、街で見かけることもありましたが、10年近く販売を続ける間に当社だけになってしまったようです。猫柄を扱い始めると、犬派から犬柄の要望が上がるようになりました。そこで、猫柄と同じデザイナーさんに依頼して、犬柄を作っていただきました。なので犬柄はA.Y.Judieオリジナルです。

この柄が長きにわたり愛されている理由は、色々な猫種・犬種が描かれていることと、彼らの表情だと考えています。「うちの子」に似ていたり、なんとなく気になる表情をしていたり、お客様一人ひとりのお気に入りが見つかる、不思議な力をもったこの柄を、今後も大切にしていきたいと思っています。

イヌネコ柄 ちなみに・・・右はデザイナー土屋宅で飼っているキジトラの兄弟、コロちゃんとマーくん。座り方も表情もまさしく「おすわりネコ」の柄にそっくりです。

きっかけは営業会議

両面ホックを使ったリバーシブルIDカードホルダー

そして次に紹介するのは「両面ホック」というパーツ。リバーシブルIDカードケースに採用しているホックです。こちらのパーツが誕生したきっかけは社内の営業会議。「通勤時や昼食などの外出時に、個人名や会社名を隠せるカードホルダーが欲しい」という声から開発が始まりました。身につけたまま見せたり隠したりでき、従来の軽さを損なわない、という開発条件を満たすために考え出したのが、リバーシブル構造でした。そのリバーシブル構造の鍵となっているのが「両面ホック」です。スナップとも呼ばれるホックは、通常パチンと留める機能しかありません。片面しか留められないバネホックが、両面留められるようになったらと、イメージを持ち込み、バネホックメーカーの橋本金属工業と共同開発しました。


結果、他には見ない形のホックが完成。ワンタッチでパチンと留める両面ホックの機能で簡単に見せたり隠したりすることができるようになりました。両面ホックはこの製品を形作る重要な「要」であり、リバーシブル構造は実用新案登録を受けています。

両面ホック

 また、細やかな縫製も製品の質を支える大切な要素です。本社のある信州・小諸エリアの提携加工所で、一つひとつ丁寧に製造しています。

細やかな縫製と仕上げ

そんなこだわりのディテールが質を高め、長く愛されるアイテムになっていく。「こだわりの柄」と「特別なパーツ」がA.Y.Judieの製品を支えてくれています。

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